3-2.窓関数



 演算窓の右端と左端の連続性が保たれていなければ、スペクトルの周波数全域が持ち上がり、その結果ダイナミックレンジが損なわれます。
 これを防ぐために、窓関数を用いて、演算窓の両端を滑らかに0して、演算窓の右端と左端のデータを等しくします。
 これにより、ダイナミックレンジが改善されます。


窓関数なし(BOX)両端の周期性が保たれている場合 きわめて良好なスペクトルが得られるが、こうしたケースはまれ。
窓関数なし1


窓関数なし(BOX)両端の周期性が保たれていない場合 ベースラインが上がりダイナミックレンジが損なわれる。
窓関数なし2


窓関数あり(hanning)両端の周期性が保たれている場合 良好なスペクトルが得られるが、窓関数なしの場合よりは劣る。
窓関数あり1


窓関数あり(hanning)両端の周期性が保たれていない場合でも、比較的良好なスペクトルが得られる。
窓関数あり1

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