6.ウェーブレット変換について



 WAVE データのように時間変化する信号を解析する場合、低周波の信号に対しては時間分解能よりも周波数分解能を高くし、高周波の信号に対しては周波数分解能よりも時間分解能を高くして解析する手法です。
Wavelet という信号を切り出す単位を用いて信号を分解し、時間-周波数分布を得ます。
 Wavelet 変換によって得られた解析結果はオクターブフィルタを用いたフィルタ分析とほぼ等価です。
Wavelet 変換によって得られた時間-周波数分布から逆に元の時間信号を作り出すことができます。

 具体的な解析理論は難解で簡単に説明することはできませんので参考文献を紹介します。
 ウェーブレットビギナーズガイド 榊原 進 著             東京電機大学出版局
 ウェーブレット入門        C.K.Chui 著 桜井明、新井勉 訳  東京電機大学出版局

なお、このソフトの Wavelet 変換プログラムは British Columbia 大学の Imager Wavelet Software Library のソースコードを参照しました。
 Imager Wavelet Software Library の入手先はこちらです。

	
	サウンドモニター FFT Wave の使用状況その3

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