2-1.サンプリング周波数
サンプリング周波数は1秒間に何回アナログ信号をデジタル値に変換するかを指定します。
サンプリング周波数は対象とする振動の最大周波数の2.2倍以上に設定します。
下の図のように、サンプリング周期が波長の半分になるとサンプリングデータの振幅は0になります。
また、サンプリング周期が波長の半分より大きいと偽の振動(
折り返しノイズ)が生じます。
人間の可聴範囲は 20Hz から 20KHz と言われています。それで、通常の音楽CDは20KHzの2.2倍の 44.1KHzでサンプリングされています。
また、MP3という圧縮形式に変換したり、CD-Rで再生するのにも都合がよいので、マイクで解析する場合はサンプリング周波数は44.1KHz に設定するとよいでしょう。
測定対象の周波数の上限が100Hz であれば サンプリング周波数は 220Hz 以上に設定します。
ただし、センサーの最大測定振動数の2倍よりも低いサンプリング周波数設定すると
折り返しノイズが発生します。この場合はサンプリング周波数の半分の周波数を遮断周波数とするローパスフィルタを設置する必要があります。
ローパスフィルタを省きたい場合は、加速度ピックアップの最大測定振動数に合わせてサンプリング周波数を設定するとよいでしょう。
加速度ピックアップの最大測定振動数の2.2倍以上のサンプリング周波数に設定するとよいでしょう。
ただし、サンプリング周波数を高くするとデータ数が増えて演算負荷が高くなります。またデータを保存する場合、容量が大きくなります。