3-3. 周波数分解能と演算窓の長さ
スペクトルの周波数分解能は 1/[演算窓の長さ(sec)] です。
演算窓が 1sec の場合 スペクトルの分解能は 1Hz になります。
演算窓が 10sec の場合 スペクトルの分解能は 0.1Hz になります。
演算窓を長くすれば周波数分解能は上がりますが、その分、時間変化が鈍くなります。
定常振動の場合には演算窓を長くしても問題ありませんが、時間変化する時は演算窓を短くしたほうがよいでしょう。
演算窓を短くして、なおかつ周波数分解能を上げたい場合、ゼロ補間という方法があります。
演算窓の両端に0の配列を付け加えて、疑似的に演算窓を長くしてFFT演算を行います。これにより、周波数分解能を高めます。
FFTAnalyzer と
FFTWave では設定ダイアログの[取り込み時間]タブで取り込み時間を設定できます。
また、[FFT詳細] タブでゼロ補間を設定できます。ゼロ補間は 2倍、4倍を選択できます。